
こんにちは。
塗装集客ラボ運営者の富澤です。
このページでは塗装で独立する時に必要な考え方と行動をお伝えします。
独立するにはいろいろな方法がありますが、ここでは自分でお客さんを獲得する「元請け」としての独立方法をお伝えします。
きっと参考になるはずです。ぜひ最後までお読みください。
塗装で独立したい。
でも、頭の中ではいつも同じところで止まります。
会社名はどうする。車は買い替える。道具はどこまで揃える。開業届はいつ出す。見積書の書き方は。お客様はどこから来る。
調べれば調べるほど、「全部揃えてからじゃないと始められない」気がしてくる。だから動けない。
もし今、そんな状態なら、先に一つだけ伝えます。
塗装屋の独立は、準備を完璧にしてから始めるものではありません。
そしてもう一つ。
独立したあと、下請けや手伝いまわりだけで仕事を回す道もあります。ただ、私は最初から、自分で集客してお客様から直接仕事を取る元請けの始め方をすすめています。
収入の面でも、仕事の楽しさの面でも、そちらの方が残るものが多い、と実感しているからです。
この記事では、私が塗装業を一人で始めたときに、実際に何をしたのかをお伝えします。
この記事でわかること
- 塗装で独立する人に多い道と、そこで止まりやすい理由
- 下請けを残しながら、最初から元請けとして始める考え方
- 私が取った順番と、最初に用意したもの
- 独立初期にかかったお金の感覚
- 最初の1件をどう取ったか
- 現場しか知らなかった私が、必要に迫られて調べたこと
- 今日からできる小さな一歩
塗装で独立する人の多くは、下請け・手伝いまわりから始まります
周りを見ると、塗装で独立する人のほとんどが、まず下請けや手伝いまわりから入ります。
理由はわかります。技術はある。現場の感覚もある。でも、自分でお客様を集める方法は知らない。だから、仕事があるところへ行く。それが一番早くお金になるからです。
問題は、そのあとです。
下請けや手伝いが続くと、「仕事はある」状態が当たり前になります。忙しい。疲れて帰る。また次の現場。そのうち、自分でチラシを作る時間も、見積もりを練習する余裕もなくなります。
気づけば、お客様の顔が見えない働き方が固定されます。
独立したのに、仕事の取り方は会社員のころとあまり変わらない。
単価も、スケジュールも、相手次第。自分が選んだ独立なのに、選択肢が少ないまま年月だけが過ぎていく。
私は、それが一番もったいないと思っています。
下請けが悪い、と言いたいのではありません。生活を守る柱として使うなら、十分ありです。ただ、独立した瞬間から「下請け専用」にしてしまうと、元請けの感覚が育ちにくい。そこが怖いのです。
結論:下請けをゼロにしなくていい。最初から元請けを並行する
私がすすめたいのは、こういう始め方です。
独立当初から、下請けや手伝いで生活を守りながら、同時に自分で集客して元請けの仕事も取る。
いきなり下請けを全部やめる必要はありません。家族がいるなら、なおさらです。
でも、「いつか元請けになれたらいいな」を先延ばしにすると、ほとんどの場合、いつまでも来ません。忙しい日々が、準備の時間を奪っていくからです。
だから、独立の最初から「元請けとして1件取る」を目標に入れる。
ここが分かれ道だと思います。
元請けになると、売上の見え方は変わります。材料も、足場も、お客様対応も、自分で抱えます。楽になる話ではありません。
それでも、お客様から直接「お願いするわ」と言われる経験は、下請けだけでは得にくいものです。自分で仕事を作った感覚。喜んでもらえた感覚。次も自分で取れるかもしれない、という感覚。
収入の面だけでなく、仕事が自分の仕事だと感じられること。私はそこに、続けられる理由があると思っています。
私の経歴は少し変わっています。でも伝えたい芯は同じです
私は16歳から塗装の仕事を始め、30歳まで会社員として現場に出ていました。
そのころ、先輩たちを見ていて、ずっと引っかかっていました。「金がない」「生活が苦しい」「あの現場が嫌だ」「あの監督が嫌だ」「社長が嫌だ」。愚痴が多くて、尊敬できる人がほとんどいない。彼らを見ていると、自分の将来もこうなるのだと思いました。絶対に彼らのようになりたくないと強く思いました。
そこで会社員のまま、アフィリエイトというウェブ広告の勉強を始め、実践しました。
朝4時に起き、勉強と実践をして、朝6時に会社に行きます。私はパソコンは全然できなかったので最初はパソコンの使い方やキーボードの打ち方から勉強しました。
私に与えられた時間は1日2時間。でもパソコンはほとんどいじれないので作業は何も進みません。でも尊敬できない先輩たちのようにはなりたくないと強く思い、諦めずに実践を繰り返しました。
苦しい日々でしたが、その結果、2年後には、会社からもらう給料を超えることができました。それが31歳。アフィリエイトで独立しました。
ここは、人と少し違う経歴かもしれません。ずっと塗装だけをやってきたわけではなく、集客やウェブの感覚も、ある程度持っていました。
ただ、そのあとコロナが来て、アフィリエイトの収入が大きく落ちました。38歳のときです。家族は妻と子ども3人の5人家族。養っていける収入がなくなり、貯金も減り、最終的に銀行残高は30万円になりました。
そこで最後のチャンスだと思い、経験のある塗装と、アフィリエイトで学んだ集客の考え方を使って、チラシを配りました。
初めてのチラシで1件契約が取れたとき、「これはいけるかもしれない」と、久しぶりに前向きな感覚が戻りました。そこから、塗装業を一人で始めました。
特別な才能があった話ではありません。追い込まれたなかで、「お客様から直接仕事を取る」以外の選択肢があまり残っていなかった、という方が近いです。
だからこそ、今独立を考える人には、最初からそのルートを持っておいてほしいと思っています。
方針はシンプルでした。先に集客する。必要になったら買う
塗装を始めるとき、私の方針ははっきりしていました。
準備万端で始めない。
先に集客する。
先に仕事を作る。
必要になったら、その都度買う。
いろいろなビジネス本を読んでいても、「とにかく集客が先」と書かれていることが多かったので、それをそのまま実行しました。
もし「道具も車も会社も全部揃えてから」と考えていたら、お金が続かず途中で諦めていたかもしれません。準備しても、結局いらなかったものも出てきたはずです。
本当に必要になってから買う。それでいい、と今も思っています。
私が実際にやった順番
全体像だけ先に置きます。私がやった順番は、だいたいこうでした。
- チラシの下書きを作る
- 会社名を決める(長く続けられるか分からなかったので、正直テキトーに一瞬で決めました)
- チラシを完成させる
- 新聞社に連絡して折込を依頼する
- 1万3千枚配布 → 契約1件
- そこから塗装道具と塗料を用意する
開業届は、アフィリエイト事業を始めるときにすでに出していました。塗装のために新規で慌てて出した、という形ではありません。
車は、前から乗っていた10万キロ以上のオンボロ軽自動車です。新しく買いませんでした。「今あるもので始める」という感覚です。
名刺は、お客様に挨拶するために用意しました。
最初に用意したものは、実質この3つです。
- 移動するための車
- 名刺
- チラシ
ホームページも、全部の道具も、最初からは揃えていません。契約が取れてから、前金で塗料や道具を集めました。
「独立するなら、まず立派な体制を作る」ではなく、「問い合わせが来る状態を先に作る」。それが私の全体像でした。
最初にかかったお金は、広告代の8万円でした
開業から最初の仕事が取れるまでに、私が最初に払った大きな費用は、広告代の8万円です。
車の買い替えはしていません。道具も、契約前に全部買い込みませんでした。
8万円で折込を出し、運よく一発目で契約が取れました。工事前に前金として半分をいただき、それで塗料や塗装道具を揃えました。工事が終わり、残金をいただいて、足場代などを支払う。この流れです。
だから、私の場合の初期費用は、まず広告の8万円でした。
もちろん、これは私の一例です。エリアも、タイミングも、チラシの内容も違えば、同じ結果にはなりません。ただし、「何百万円ないと塗装で独立できない」と決めつけなくていい、という実感はあります。
初期費用を徹底的に抑えたのは、残高が少なかったからでもあります。余裕がないときほど、先に売れる仕組みを作る方が、私には合っていました。
最初の1件は、新聞折込のチラシからでした
元請けとして最初の仕事は、チラシです。新聞折込で1万3千枚配りました。
配った翌日に電話が鳴り、すぐ現場調査に行き、1週間以内に見積もりを渡しました。見積もりを渡したとき、「じゃあ、お願いするわ」と言われて、すぐに決まりました。
ここは、運が良かった部分もあります。毎回こうなる、とは言いません。
それでも、自分のなかでは大きかったです。お客様から直接仕事が取れる感覚を、体で知れたからです。
「塗装の技術はある。でも仕事の取り方が分からない」
そこが一番の壁だったのに、チラシ一枚で壁の向こうに一歩出られた。その実感が、そのあとの継続につながりました。
チラシの作り方や、反応が出ないときの考え方は、別の記事でもまとめています。独立の入口として、いちばん取り組みやすい接点の一つだと思っています。
→ 塗装チラシの作り方と失敗例|反応が出ない職人に足りない視点
現場しか知らなかったので、必要に迫られて調べました
ずっと会社員として塗装をしてきたので、現場のことは分かります。でも、見積もりの作り方、契約の交わし方、塗料の購入方法は、本当に何も知りませんでした。
だから、必要に迫られてからインターネットで調べました。見積もりの作り方。契約書の交わし方。近くの塗料屋。後回しにしていたことが、契約が決まってから一気に現実になります。
完璧に分かってから動いたわけではありません。決まってから、あたふたしながら追いついた、というのが正直なところです。
初めて問い合わせが来たときの受け方や、見積書・契約・工事説明の整え方は、実際に必要になってから深く知るので十分間に合います。ただ、まったく想像がないと焦るので、流れだけでも先に見ておくと安心です。
→ 塗装工事の問い合わせが初めて来たら?職人が落ち着いて対応する方法
→ 元請け塗装工事に必要な見積書・契約書・工事説明|最初に整える書類とは
初心者が止まりやすい勘違い
独立前に、よくある止まり方があります。
一つ目は、「全部揃えてから始めよう」です。
会社、車、道具、ホームページ、名刺、保険、見積もりの書式。全部が揃う日を待っていると、その日はなかなか来ません。私は最初から、その考え方を採りませんでした。先に仕事を作る。足りないものは、必要になってから買う。その方が動けました。
二つ目は、「技術を高めれば、将来はなんとかなる」です。
技術を高めることは大事です。雑な仕事では続きません。でも、技術だけに力を入れていても、他の塗装屋と同じ道を辿りやすい。仕事の取り方が同じなら、単価も立場も、似た場所に収束しやすいからです。
三つ目は、「独立したら、まずは下請けで仕事を確保するのが正解」と思い込むことです。
生活のために下請けを使うのは、否定しません。ただ、それだけにすると、集客の筋肉がつきません。独立当初から、小さくでも自分で問い合わせを作る練習を並行した方がいい。私はそう考えています。
もし今、技術の勉強ばかり進めていて、集客の勉強がゼロなら、そこが次の一手です。本を買う。オーディオブックを現場の移動中に聴く。他の塗装職人と違う路線を、意識して取る。私はそれで助かる部分が大きかったです。
下請けを残しながらでも、元請けの一歩は踏み出せます
「今の仕事を辞めて、元請け一本で生きる」必要はありません。
下請けを辞めたい気持ちと、仕事がなくなる恐怖が同時にある人は、たくさんいます。その話は、別の記事でも書いています。
→ 下請けを辞めたいが仕事がなくなるのが怖い|塗装職人が選ぶ第三の道
大切なのは、独立の初期から「お客様から直接1件取る」を目標に入れることです。
立派な会社にしなくていい。毎月何件も取らなくていい。まずは1件。
一人親方でも、小さい会社でも、最初の接点の作り方はあります。
→ 一人親方が元請け仕事を取る最初の方法|塗装職人は何から始める?
今日からできる小さな一歩
全部を一気に変えなくていいです。今日できることは、小さくて構いません。
たとえば、次のどれか一つだけ。
- チラシの下書きを、ラフでいいので1枚書いてみる
- 名刺に載せる名前と電話番号を決める
- 折込するエリアを、地図で一つ決める
- 「元請け工事を1件取る」と、紙に書いて見えるところに貼る
準備が整ってから動くのではなく、動きながら揃える。
塗装屋で独立するのに必要なのは、最初から完璧な体制ではありません。自分で仕事を取りにいく、という始め方です。
下請けや手伝いを使いながらでもいい。最初から元請けとして、お客様の前に立つ練習を始めてみてください。
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「最初の1件を、具体的にどう取るか」を知りたい人向けです。接点の作り方を、実体験ベースでまとめています。
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塗装チラシの作り方と失敗例
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→ 塗装チラシの作り方と失敗例|反応が出ない職人に足りない視点
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独立は、下請け専用の道だけではありません。
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